COLUMN

コラム

ページエクスペリエンスアップデートについて

9月にGoogleは、ページエクスペリエンスアップデート(Page Experience Update)の展開が完了したことを発表しました。

ページエクスペリエンスとは、WEBサイトを訪問したユーザーがウェブページで操作を行った際に感じた価値を測定する尺度となるシグナルのことです。

ページエクスペリエンスの向上は、WEBサイトでの優れたユーザー体験の提供につながり、この度のアップデートでGoogle検索のランキングシグナルに組み込まれています。

ページエクスペリエンスには大きく分けて以下の3つの指標があり、「Google Search Console」で確認することができます。

①コアウェブバイタル

コアウェブバイタルは、ユーザーがサイトを使う際の使いやすさの指標になり、LCP、FID、CLSの3つの指標で評価されます。

1)LCP:読み込みパフォーマンスの指標で、Webサイトのファーストビュー(画像・動画・テキスト等)が読み込まれる時間を表しており、この時間が短いほど評価されます。

2)FID:「初回入力遅延」を意味し、リンクのクリックやボタンタップから、ブラウザがその操作に応答するまでの時間の指標になります。

3)CLS視覚的安定性:レイアウトの崩れなどがないか等の指標で、WEBページ上で操作を行った際に予期しないページレイアウトの動きがどのくらいあるかを表しており、その動き(崩れ等)が少ないほど評価されます。

②モバイルフレンドリー

モバイルフレンドリーとは、スマートフォン画面で快適にWebサイトを利用できるかの指標です。

フォントの大きさやクリック可能な要素の位置関係などがモバイルでの閲覧に適している状態が評価されます。

③HTTPS

WEBサイトのURLが「http」でなく、「https」で通信されていることが評価されます。

https通信は、前回のコラムでも紹介しました「SSL」を使用した暗号化通信のことで、WEBサイトの安全性を高めています。

以上が、ページエクスペリエンスがランキングシグナルに与える主な指標となります。

現段階ではまだ検索順位への影響はそこまで大きくないと言われていますが、ユーザーからWEBサイトの使いやすさ(ユーザビリティ)が求められている背景からも、今後検索順位に与える影響が大きくなってくる可能性も考えられますので、参考にされてみてください。

keyboard_arrow_up